充塡用自動はかりの動作チェック作業

当社は主に、お客様から依頼された仕様に基づく産業用自動はかりの設計・開発・製造を手掛けています。設計から部品の手配・組立、試運転、そして、お客様工場での据付・実稼働までをワンストップで提供する受注生産型システムにより、高精度・高品質のものづくりを実現し、付加価値性の高い製品・サービスを提供しています。
はかりとは、重さ（専門的には質量）を量る測定機器のことを指し、その質量が取引の基本となるため、正しく計量することで社会は成り立っているといっても過言ではありません。私たち城南電計は、「“はかる”を通して、公平公正な社会に貢献」を企業理念に活動している企業です。
はかりには、体重計、キッチンスケール、ベビースケールなどがありますが、これ以外にも、いろいろなところで活躍しています。例えば、袋詰めされたポテトチップスの袋には内容量がg（グラム）単位で表示されていますが、この袋詰めは充塡用自動はかりで計量し、袋詰めされています。

充塡用自動はかりの組立作業

お客様のご希望に添ったはかりを提供するため、当社は多くの場合、個別受注生産体制となっています。見積から受注後の設計・組立・据付・試運転・検査まで、すべての業務プロセスを一人の技術者が担当し、責任を持ってはかりの製造に取り組むことで、高精度の“城南品質”のはかりを提供しています。こうした地道な製品づくりを継続することがお客様の信頼はもちろん、技術者自身の仕事の達成感・醍醐味にもつながっており、当社独自の人材育成システムや社風と相まって、“城南品質”のものづくりを支える土台となっています。

社屋の外観

私たちは、「仕事と生活の調和」を意味するワーク・ライフ・バランスの取れた働き方をめざし、職場環境の整備・構築に尽力しています。その一つが、「年休奨励日を反映した会社カレンダー」です。前年度後半にこのカレンダーを発行することで、年間を通じて充実したプライベート生活の計画を立て、家族サービスなどに十分な時間を確保できるとともに、個人的な挑戦も可能にしています。また、小企業ならではのきめ細やかなサポートも提供しています。
2024年8月には社屋を移転、従業員の多彩な意見を反映し、より快適で働きやすく、安全＆安心な環境で仕事ができるようになりました。
職人気質を持った職場の仲間は、若い人材が一人前の技術者として成長できるよう、作業の安全・衛生を含め、仕事のやり方など、あらゆる面からサポートします。

充塡用自動はかりの製作に必要な力量項目

はかりの製造では、さまざまな知識・技術が求められますが、当社では独自の人材育成システムを採用し、はかり製造に携わった経験がない人でも、計画的かつ効率的にスキルを修得することが可能です。充塡用自動はかりを例に，必要なスキルなどをレーダーチャート化し、現在の力量（知識や技術）を評価、今後取り組んでいく方向性や具体的な課題を明確化することで、やる気を引き出しながら、指導していきます。
また、仕事に必要な資格取得や技術的なセミナーの受講なども、すべて会社負担なので，気兼ねなくチャレンジできます。職場の仲間がスキルアップ（キャリア形成）において全面的にサポートするので、モチベーションも保ちながら、着実に技術を身につけることが可能です。

さまざまな体積の升

江戸時代の米問屋では、一升枡という体積計を使用していました。一升枡には、入枡（内容量が少し大きい）と出枡（内容量が少し小さい）の2種類があり、米を買うときは入枡を、売るときは出枡を使用し、その体積の差で稼いでいたといわれています。しかし、体積の単位である合または升では公平公正な取引は行えないため、現在の精米の売買は質量の単位kg（キログラム）となっています。
ちなみに、精米は、ポテトチップスと同様に，充塡用自動はかりで正確に計量後、袋詰めされていますが、その様子を直接目に触れることはあまりありません。
私たちは、このようなはかりを製造し、提供することで、公平公正、引いては安全・安心な社会づくりに貢献しています。